EC運用代行の請求書の書き方 —
月額固定+売上連動の記載例

自社ECサイトやモール店舗の運用代行は、「月額固定+売上連動」の複合契約が主流です。固定部分と連動部分が1枚の請求書に同居するため、どの行がどの契約条件に対応するのかが読み取れないと、毎月の検収で質問が返ってきがちです。この記事では、EC運用代行の請求書の品目記載例と業務範囲の書き分け、毎月の請求を仕組み化する方法を解説します。

月額固定+売上連動の品目の書き方

複合契約の請求書は、固定の行と連動の行を必ず分け、連動の行には計算の根拠(対象売上と料率)をそのまま書きます。

報酬の種類品目の記載例ポイント
月額固定 EC運用代行費(2026年7月分 / 受注処理・ページ更新) 100,000円 対象月と業務範囲を明記する。毎月変わらない基本の行になる
売上連動 売上連動手数料(2026年7月分 / 対象売上3,000,000円 × 3%) 90,000円 対象売上の実績額と料率を品目に書き、計算根拠を1行で示す
追加業務 特集ページ制作費(2026年7月分 / 夏季セール特集) 50,000円 月額の範囲外の業務は行を分け、何の制作かを明記する

売上連動の行でもめやすいのは、対象売上の定義です。送料やギフト手数料を含むか、返品・キャンセルをどの月で差し引くか、モール手数料の控除前か後か——ここが曖昧なままだと毎月数字が合いません。定義は契約書に明記したうえで、月次レポートの売上集計と請求書の対象売上を一致させます。

業務範囲の書き分け — 何が月額に含まれるか

EC運用は業務の幅が広く、「どこまでが月額の範囲か」の認識ずれがそのまま請求トラブルになります。品目の書き方で範囲を毎月確認し合うのが実務的です。

POINT 範囲外の依頼を月額に「サービスで」吸収し続けると、あとから追加請求する根拠を失います。月額の行に業務範囲と数量の枠を書き、枠を超えた分は毎月別の行で見せる——請求書自体を業務範囲の確認書として使うのが、複合契約を長続きさせるコツです。

売上連動でも請求書の構成は毎月同じ

売上連動の手数料は毎月金額が変わるため、請求書を毎回ゼロから作っているEC運用者は少なくありません。しかし見直してみると、宛先・行の構成・請求日は毎月固定で、変わるのは対象売上の数字と手数料額だけです。

  1. 取引先ごとに継続請求を登録する — 宛先・月額固定の行・売上連動の行の構成・請求日を一度設定します
  2. 毎月の請求書のベースを自動生成する — 月額固定の行はそのまま使え、作り直しが不要になります
  3. 売上が確定したら連動の行だけ更新して送る — 月次レポートの数字を転記し、追加業務があれば行を足します

固定のみの取引先は送付まで完全に自動化できます。運用の全体像は毎月同じ請求書を自動で送る方法を参照してください。

まとめ

  • 月額固定と売上連動は行を分け、連動の行には対象売上の実績額と料率を明記する
  • 対象売上の定義(送料・返品・モール手数料の扱い)を契約でそろえ、月次レポートと一致させる
  • 月額の行に業務範囲と数量の枠を書き、範囲外の業務は別の行で請求する
  • 請求書のベースは自動生成し、毎月手を動かすのは売上連動の行の更新だけにする

Maido請求は、この「継続請求の自動化 + 例外だけ確認」の運用をそのまま実装したサービスです。自動で送れなかった請求だけが確認待ちに残ります。

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