記帳代行の請求書の書き方 —
月額固定・仕訳数従量・決算期加算の記載例

記帳代行・経理代行の仕事は、顧問先ごとに毎月請求が発生する典型的なストック型ビジネスです。一方で料金体系は「月額固定」「仕訳数に応じた従量」「決算期の加算」が組み合わさるため、請求書には料金の決まり方が読み取れる書き方が求められます。この記事では、記帳代行の請求書の品目記載例と、顧問先が増えても破綻しない請求の回し方を解説します。なお、事務作業全般を請け負う場合の書き方は事務代行・オンライン秘書の請求書 — 毎月の請求業務を自動で回す方法で扱っており、この記事では仕訳数を基準にした経理・記帳の従量制を中心に説明します。

料金体系別・品目の書き方

記帳代行の請求金額は仕訳数で変動する部分があるため、「何仕訳までが基本料金で、超過分がいくらか」を請求書自体で説明できるようにします。

料金体系品目の記載例ポイント
月額固定 記帳代行料(2026年7月分 / 月100仕訳まで) 30,000円 対象月と仕訳数の上限を明記する。上限がないと超過請求の根拠を示せない
従量(超過分) 超過仕訳分(2026年7月分 / 32仕訳 × 100円) 3,200円 基本料金と行を分け、超過した仕訳数と単価を明記する
決算期の加算 年次整理・資料作成費(2026年3月期分) 50,000円 毎月の記帳とは別の行にする。対象の事業年度を書くと照合しやすい

仕訳数は顧問先側で検証しにくい数字なので、月次の処理報告(仕訳数の集計)を請求書とセットで送ると、金額の問い合わせが減ります。なお、税務書類の作成や税務相談など税理士の独占業務に関わる範囲は契約に含められないため、品目もあくまで記帳・経理業務の範囲で記載します。

従量制の請求で起こりがちなミス

POINT 従量制の請求ミスの多くは、先月の仕訳数のまま請求書を使い回してしまう更新漏れです。基本料金の行(毎月固定)と超過分の行(毎月変動)を最初から分けておけば、毎月確認するのは超過行の数字だけになり、チェックの範囲を絞れます。

繁忙期(決算期・年度末)は顧問先ごとの追加作業が重なり、請求内容の確定も遅れがちです。決算期の加算は「毎月の請求書に上乗せする」のではなく行を分けて記載し、どの事業年度分の作業なのかを明記しておくと、翌年度に同じ顧問先へ請求するときの記録にもなります。

顧問先が増えても請求業務が破綻しない仕組み

記帳代行は顧問先が10件、20件と増えるほど、月初の請求書作成が業務を圧迫します。他人の経理を預かる仕事なのに、自分の請求業務が手作業のまま——という状態は早めに解消しておきたいところです。

  1. 顧問先ごとに継続請求を登録する — 宛先・基本料金(月◯仕訳まで)・請求日を一度設定します
  2. 毎月の請求書の生成と送付を自動にする — 基本料金だけの月は、何もしなくても請求が完了します
  3. 超過や決算期加算が出た顧問先だけ行を追加する — 自動生成された請求書に変動分を足して送ります

送り忘れを防ぐ仕組みの全体像は請求書の送り忘れを防ぐ方法を、自動化の考え方は毎月同じ請求書を自動で送る方法を参照してください。

まとめ

  • 品目には対象月と仕訳数の上限を明記し、基本料金と超過分の行を分ける
  • 超過分は仕訳数×単価で根拠を示し、月次の処理報告とセットで送る
  • 決算期の追加費用は毎月の記帳と行を分け、対象の事業年度を書く
  • 顧問先ごとの毎月の請求は自動化し、超過・加算が出た顧問先だけ確認する運用にする

Maido請求は、この「継続請求の自動化 + 例外だけ確認」の運用をそのまま実装したサービスです。顧問先が増えても、自動で送れなかった請求だけを確認すれば月次の請求業務が完了します。

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