造園業の請求書の書き方 —
年間管理契約・剪定・薬剤散布の記載例

マンションや事業所の植栽の年間管理、夏場に集中する高木の剪定、害虫が出る季節の薬剤散布——造園・植栽管理の仕事は、毎月の定期管理と季節ごとのスポット作業が入り混じります。作業の実施月と請求のタイミングがずれることも多く、品目の書き方があいまいだと「今月は何の請求か」という問い合わせが絶えません。この記事では、造園業の請求書の品目記載例と、年間管理契約を月割りで請求する書き方を解説します。

契約形態別・品目の書き方

年間管理契約の月割り・季節作業・薬剤散布は、金額の決まり方が違うため必ず行を分けます。

契約形態品目の記載例ポイント
年間管理契約(月割り) 植栽管理費(2026年度 / 7月分・年額600,000円の月割り) 50,000円 年間契約の月割り分であることを明示する。毎月同額の基本行になる
剪定など季節作業(スポット) 高木剪定作業費(2026年7月10日 / マツ・ケヤキ 5本) 80,000円 作業日・樹種・本数を明記する。剪定枝(発生材)の処分費を含むかどうかも書く
薬剤散布 薬剤散布費(2026年7月15日 / 害虫防除 / 低木・生垣一式) 30,000円 散布日と目的(害虫防除・殺菌など)、対象範囲を明記する

剪定枝の処分費や重機・高所作業車の使用料を別途請求する契約なら、それぞれ行を分けて数量と単価を書きます。年間契約に含まれる作業(月次の巡回・除草など)と、含まれない追加作業の線引きは契約書で定め、追加作業は見積承認を経てから実施するのが原則です。

年間管理契約を月割りで請求する書き方

年間の管理作業をまとめた契約を12回に分けて毎月請求する場合、品目には「その月の作業の対価」ではなく「年間契約の月割り分」であることを明示します。

POINT 植栽管理は作業量の季節差が大きく、冬場など作業の少ない月にも月割りの請求が発生します。品目が「植栽管理費(7月分)」だけだと、「今月は来ていないのになぜ請求が来るのか」という問い合わせの原因になります。「年額◯◯円の月割り」と書いておけば、この説明が請求書の中で完結します。

年間契約の月割り請求は、設備点検の年間保守契約とまったく同じ構造です。初月・端数月の扱いを含めてビルメンテナンスの請求書の書き方 — 月次点検・法定点検・緊急修繕の記載例で詳しく解説しています。

作業前後の写真報告と請求書を対応させる

植栽の管理品質は、発注者が現地を見ない限り確認できません。そこで実務では、作業前後の写真を載せた作業報告書を毎回提出し、これが事実上の検収資料になります。

請求書側では、品目の作業日・作業内容・対象を報告書の記載と一致させます。報告書に「7月10日 高木剪定 5本」とあれば、請求書の品目にも同じ日付・本数を書く——この対応が取れていれば、発注者は報告書と請求書を突き合わせるだけで支払処理に進めます。逆に、報告書は現場名で書き、請求書は契約名で書くといった表記のずれは、それだけで確認の手間を生みます。

年間契約の月次請求は自動化する

年間管理契約の月割りは、宛先も品目も金額も毎月同じです。管理する現場が増えるほど、この「毎月同じ請求書」の作成が積み上がります。

  1. 現場(取引先)ごとに継続請求を登録する — 宛先・月割りの品目・金額・請求日を一度設定します
  2. 毎月の請求書の生成と送付を自動にする — 月割りのみの月は、何もしなくても請求が完了します
  3. 剪定や薬剤散布があった月だけ行を追加する — 自動生成された請求書に季節作業の行を足して送ります

まとめ

  • 年間管理の月割り・季節作業・薬剤散布は行を分け、作業日・対象・数量を明記する
  • 月割り請求は品目に「年額◯◯円の月割り」と書き、作業の少ない月の問い合わせを防ぐ
  • 作業前後の写真報告書と請求書の日付・内容・数量を一致させる
  • 月割りの定額請求は自動化し、季節作業が出た月だけ行を足す運用にする

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