分割請求の請求書の書き方 —
「第◯回/全◯回」の記載例と管理のコツ

金額の大きい案件では、「総額120万円を12回に分けて請求してほしい」のように、支払いを分割する取り決めがよくあります。発注側は月々の支出を平準化でき、受注側にとっても先方の検討ハードルを下げられる合理的な方法ですが、請求書の書き方を誤ると「今何回目?」「残りはいくら?」が分からなくなりがちです。この記事では、分割請求の請求書の書き方と管理のコツを整理します。

品目には「第◯回/全◯回」を明記する

分割請求の請求書でもっとも重要なのは、その請求が全体の何回目かを品目に明記することです。

記載例(分割請求の品目) ◯◯システム開発費 分割払い 第3回/全12回(総額1,320,000円・税込) 110,000円(税込)

この形式にしておくと、次の効果があります。

  • 先方の経理が支払の進捗を照合できる — 「第3回」とあれば、過去2回の支払記録と突き合わせるだけで済みます
  • 抜け・重複にすぐ気づける — 回数の連番が飛んでいれば請求漏れ、同じ回が2枚あれば二重請求だと機械的に分かります
  • あとから経緯を追える — 案件が終わった後でも、請求書だけで分割の全体像を再構成できます

対象月がある場合は「第3回/全12回(2026年9月分)」のように月も添えると、月次の経理処理とも揃います。

支払スケジュール表を契約時に合意する

分割の回数・金額・各回の支払期日は、請求書を送り始めてから決めるものではなく、契約時に表の形で合意しておくものです。

請求書発行日支払期日金額(税込)
第1回 2026年8月1日 2026年8月31日 110,000円
第2回 2026年9月1日 2026年9月30日 110,000円
第12回 2027年7月1日 2027年7月31日 110,000円

総額を回数で割り切れない場合に端数をどの回に寄せるか(初回に寄せるのが一般的)、途中解約時に残額をどう扱うかも、この表とあわせて契約時に決めておくと、後のトラブルを防げます。

請求書番号は各回で別に振る

分割請求の各回は、それぞれが独立した請求書です。同じ案件だからといって同じ請求書番号を使い回さず、各回に別の請求書番号を振ります。番号が同じだと、先方の経理システムで同一請求書の再送と誤認されたり、こちらの控え管理で各回の入金状況を区別できなくなったりします。連番の運用ルールは請求書番号の付け方ルールで解説しています。

POINT 分割請求の管理は「番号は各回で別、回数表記で全体をつなぐ」が原則です。書類としては独立、シリーズとしては連結——この二層で書いておくと、単体でも全体でも追跡できます。

毎月定額の分割は、継続請求と同じ構造

12回の分割請求を手作業で送る場合、「毎月決まった日に、決まった金額の請求書を作って送る」作業を12か月間、忘れずに続けることになります。これは実は、月額契約の継続請求とまったく同じ構造です。つまり、継続請求を自動化する仕組みがそのまま使えます。

Maido請求では、取引先ごとに金額と請求日を設定すれば、毎月の請求書が自動で生成・送付されます。毎月定額の分割請求であれば、開始時に一度設定するだけで、以降の各回は送り忘れなく自動で発行されます。入金待ちの一覧化も自動なので、「第◯回が未入金」の把握も一目でできます。

まとめ

  • 分割請求の品目には「第◯回/全◯回(総額◯円)」を明記し、進捗を請求書だけで追えるようにする
  • 回数・金額・期日は契約時に支払スケジュール表で合意し、端数と途中解約の扱いも決めておく
  • 請求書番号は各回で別に振る。番号は独立させ、回数表記でシリーズをつなぐ
  • 毎月定額の分割は継続請求と同じ構造なので、一度の設定で全回を自動化できる

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